ビジネス美学

騙されていてもいいから、人には親切に

「信頼」されるためには、騙されていてもいいから人には親切にすること。
100人に親切にして、その中の1人でも2人でも10年後に「ありがとう」と言ってくれるのであれば、それで良しと思うことにしている。
自分の親切に対して、相手からの見返りを求めない。
なぜなら、自分は相手にとって良かれと思ってしていることが、相手にとって本当に嬉しいことかどうかはわからないからだ。
こちらとしては精一杯相手に誠意をつくすが、相手からの見返りを期待しない、そう思った途端に吹っ切れて、一つ上のステージに行けたような気がする。
ここに気付くまで20年くらいかかった気がするが、それで人生が随分生き易くなった。

富や名声を築くことが幸せではない

仕事柄、若いうちから富裕層の人たちをたくさん見てきた。
一流のビジネスパーソンもいれば、大物アーティスト、スポーツ選手など色々な人がいる。
それも、少しくらいのお金持ちではなく、我々とは生きる世界も価値観も桁違いに異なる巨万の富や名声を築いている人たちである。
しかし、彼らのほとんどはHappyではない。
彼らはお金を持っているが故に、それを狙う多くの有象無象の取り巻きが集まり、だんだん裸の王様になってしまう。
また、同じ世界に生きる人間同士の間で渦巻く激しい嫉妬や醜い競争、見栄の張り合いなど、エゴとエゴの闘いを見て、そこに幸せはないと感じるようになった。
食べるには困らない中流の少し上で、心許せる家族や信頼関係で結ばれた仲間との中で人生を過ごすことが一番幸せではないかと思っている。
40歳過ぎたころから、金欲・物欲が全く消え、お金があるのなら高級なものを買うより大学に基金を創って寄付した方がよいと考え、行動している。

若い人と自分のために大学で教え続ける

若い人と自分のために大学で教え続ける

現在、ビジネスと社会人大学院の教授という、いわば2足の草鞋を履いているが、どんな状況になっても大学では教え続けようと思っている。
人に教えるためには、まず自分が一生懸命勉強しなくてはならない。
人生、常に勉強し続けることは、自分の頭のアップデイトのためにも、教えられる人たちに失礼がないようにという意味でも大変重要なことだと思っている。
また、大学で若い人たちに触れていると、世相やトレンドがよく分かる。
自分自身が身をおいているエンターテインメントの世界は、特に若い人たちの興味や感性に対する感度が重要である。
このような想いから大学で教鞭をとることで感謝されるのであれば嬉しいことである。
今回エイベックス社に縁を得たのも、ソニーのコーポレイトユニバーシティで教えた社員がエイベックス社にヘッドハンティングされ、彼から声をかけられたことにある。
見返りを求めずにしていることが、相手のためになり感謝され、回りまわって自分に返ってくるのであれば、素晴らしく幸せなことだと思う。

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