人財開発方針

興味ある得意領域を伸ばす ~減点法からは新しいものは生まれない

興味ある得意領域を伸ばす
興味ある得意領域を伸ばす

当社は技術の会社といっても、結局は人間関係です。そこにはスペックに表せないものがたくさんあります。このスペックで表せないこと・スペックに表れないことも含めて面白いと思って仕事をしていかないと、本人も楽しくないし、お客様にも満足していただけないのです。 そういう目に見えない部分も楽しいと思っている人は、見た目でわかります。話をすれば、そういう気持ちや姿勢がこちらにも伝わってくるのです。
当社ではそういう人を伸ばしていきたいと考えています。
表現が難しいですが、「技術屋」にはいい意味でも悪い意味でもヘンクツが多い。

そこに、そつのなさや完璧さ、ジェネラリストを求めてもうまくいきません。多少欠けている部分は大目に見ていくことが必要なのです。苦手なことは周囲がカバーして、本人の得意な領域を伸ばしていくことが重要だと考えています。
当社でも一時期、管理職による減点法のようなマネジメントをやった時代がありました。しかし、うまくいきませんでした。やはり、技術の開発や新しいものを生み出そうとするときに、減点法では芽が出てこないのです。得意なこと、興味のあることを伸ばすことに加点法で評価していくことが大事だということが改めてわかりました。
だから失敗を恐れる必要はありません。もちろん、甘い会社になってはいけませんので信賞必罰はありますが、「このドメインのこのマーケットの中で」という会社の方針の範囲なら、何をやってもいいよ、何でもいいから新しいものを出してくれと言っています。
当社は幸い、民生品から車載品まで製品も技術も幅広い企業なので、会社の中でも結構チャレンジできる範囲は広いし、いろいろなことができると思います。

グローバルでの経験が社員を鍛える

アルプス・チェコの職場風景
アルプス・チェコの職場風景

もともと意図していた人事ではありませんが、かつて技術者をアメリカとスウェーデンに送り込んでいたことがありました。
このメンバーが核となり、海外を巻き込んでどんどんグローバルビジネスを広げていってくれたのです。
そして帰国した彼らが日本でマネジャーになり、その下で育った社員にもグローバルの素地が備わるようになるという好循環が生まれました。
これは、現地のトップ(現地人によるマネジメント)の下で、日本人を使ってもらったために鍛えられた結果だと思います。やはり、海外での経験は鍛えられます。特に若い人には海外の経験は良い刺激になると思います。
当社の技術部長のほとんどは海外経験がありますよ。
また、できれば海外現地法人のトップは現地の人に任せたいと思っています。

現在、当社の海外売上比率は70~80%の間です。ここまで大きくなってきたのは、実は、今の「3極」にいたる流れがあるのです。
今では電子部品事業売上比率の約半分になってきている車載製品ですが、最初のころは日本の車メーカーには相手にしてもらえませんでした。系列の部品メーカーによって、国内はがっちりと固められていたからです。
そのため、まずは海外、特にアメリカのビッグ3と呼ばれる車メーカーに注力しました。彼らにも系列メーカーが無いわけではありませんが、性能・品質重視でサプライヤー(部品メーカー)を選定・採用してくれました。
アメリカで実績をつけた後、ヨーロッパに進出しました。この頃になるとスイッチなどの単品から、エアコンパネルのようなモジュール製品も供給するようになり、ビジネスの規模も大きくなりました。
その後、アメリカやヨーロッパに来ていた日本のメーカーの方が「これってアルプス電気さんの製品だったの?」ということになり、「だったら日本でも使おうよ」ということになったのです。
そこで今のアメリカ・ヨーロッパ・日本/アジアという3極体制ができあがったのです。
当社のグローバル化は、まず本当に海外の市場ではじまり、それが日本に帰ってきたという形をとってきているのです。

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