仏の心で鬼になれ。東レインターナショナル株式会社元社長 蝶理株式会社元社長 田中健一氏

著者インタビュー
仏の心で鬼になれ。
東レインターナショナル株式会社元社長
蝶理株式会社元社長
田中健一氏(たなか けんいち)

執筆の動機

失敗にこそ学べることが沢山あることを知って欲しい

東レの後輩にあたる佐々木常夫さんから、彼が特別顧問を務める東レ経営研究所で行っていた私の講演が大変面白いので、是非本として出版してみたらどうかと勧められたことが、直接のきっかけである。

では、どのような考えで講演を引き受けていたかというと、過去の失敗から学ぶことは数多くあるのではないか思っているからだ。
成功から学べることは、実はあまり多くない。
ところが、日本には、過去の失敗を蒸し返すのはやめておこうという風潮がある。
特に先人・先輩たちの犯した失敗を、後輩が取り上げてあれこれ語ることは、「和をもって尊しとなす」日本においてはしてはいけないという意識がある。

私が東レインターナショナルの社長を務めたのちに社長として就任した蝶理という商社は、30年間の赤字続きの会社であった。
その蝶理を、1年後に無借金・黒字企業に回復させたのだが、もちろん30年の間、何も再生の手が打たれなかった訳ではない。ところが、先人たちが何度対策しても根本的には立ち直れなかった。
私は蝶理の過去の失敗から学び、厳しく過酷な日々ではあったが、1年間徹底して抜本的な策を講じてきた。
現在の蝶理は、私が離れた後もピンピンと元気な優良企業として利益を上げている。
間違って欲しくないのは、この本は、「蝶理再建記」ではない。私たちは過去の失敗から何を学び、リーダーはどうあるべきかといった「リーダー論」として読んでいただきたいと思っている。

仏の心で鬼になれ。

仏の心で鬼になれ。(WAVE出版)

借金1000億円を、たった1年で完済。30年間赤字の会社を優良企業に再生させた、ごっつい経営者が教える「上司力の真髄」!
部下の歓心を買うな。部下の仕事を手伝うな。部下には高い目標を与えて、できるまで尻を叩け。頭に来たら叱りつけろ。ただし、この一言を叩き込め。上司には、部下を幸せにする義務だけあって、不幸にする権利はない。
上司にも直言する「剛」の気質のため、幾度も左遷されては実力でのし上がってきたひとりのサラリーマン。その波乱万丈のエピソードが、少しとぼけた関西弁で綴られる。その語りには、頭と心に突き刺さる「上司道」の教えが詰まっている。

仏の心で鬼になれ。
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