銀座の秘密 なぜこのクラブのママたちは、超一流であり続けるのか すご腕女性10人の金言 クラブ稲葉オーナー 白坂亜紀氏

著者インタビュー
銀座の秘密 なぜこのクラブのママたちは、超一流であり続けるのか すご腕女性10人の金言
クラブ稲葉オーナー
白坂亜紀氏(しらさか あき)

アキポリ編集部より

銀座のクラブというと敷居が高く、興味はあっても、一般ビジネスパーソンにとってはなかなか足を踏み入れることをためらう場所ではないでしょうか。また、バブル崩壊以降の不景気によって企業の交際費が削減され、接待で銀座の高級店が使われることも少なくなってしまいました。
しかし、昔から銀座は大人の社交場・接待の場所として、昼間の世界とは別の側面からビジネスや経済・芸術の世界を支えてきました。その歴史と文化はこれからも変わらないでしょう。
ビジネスパーソンとしてワンランクアップを目指すなら、銀座の夜の流儀を知っておく必要があります。超一流の接客プロである銀座のお店で、お客様を接待する際のお作法、きれいな遊び方、「粋」を尊ぶ日本人の精神文化など、奥行きや深みのある世界を知ることが、まさに日本独特の美学がビジネスのクオリティをアップさせることになるのです。

執筆の動機

銀座の輝きと日本独自の文化を伝える

「銀座」といえば誰もが憧れる日本を代表する繁華街です。昼の賑やかさもさることながら、夜の華やかさは日本経済の発展の象徴として取り上げられ、男性にとっても女性にとっても夢の場所でもあります。
ところが、バブル崩壊以降失われた20年といわれた間に、銀座の夜は、だんだんと灯が消え、かつての輝きを失いつつありました。私は、バブル絶頂の時代、大学生の時にこの世界に飛び込み、今日まで時代の流れをみてきました。
本業はクラブをはじめとして、音楽ラウンジやバー、和食のお店と4店舗の経営者ですが、かつての勢いを失いつつある銀座にあって、銀座のことを世の中に知っていただく情報発信も私の役割ではないかと思い始めました。

銀座は格調高い社交場として政治・経済・文化などで活躍する人々が交流
銀座は格調高い社交場
として政治・経済・文化
などで活躍する人々が交流

「銀座のクラブ」は、世界にはない日本独自の遊びの文化です。大人の遊びにおける「粋」も、日本人の美意識・精神文化そのものと言えます。
日本の経済発展が銀座の繁栄を支えたとも言えますが、同時に、銀座は格調高い社交場として政治・経済・文化など様々な方面で活躍する人々が交流し、そこから大きなビジネスや一流の芸術が生まれたりもしているのです。
つまり、一国一城の主として自分の店を仕切る銀座のママは、ビジネスの面では経営者であり、同時に日本独自の大人の文化を支えている大きな存在でもあるのです。
しかし、銀座のママ自身が表の舞台に立つ存在になることは多くはありません。また、あえて前に出ていくことを良しとしていないママもいらっしゃいます。
かつての輝きを失いつつある銀座に危機感を持ち、私は、飲食店の経営以外の活動もさせていただいていることもあって、そういったママたちに代わって銀座のすばらしさを日本が誇るべき文化としてメッセージを発信していきたいと思いました。

銀座の屋上での農作業している時に取材
銀座の屋上での農作業している時に取材

そんなふうに考えていた時、GSK(銀座社交料飲協会)の活動の一環で、銀座の屋上での農作業している時に取材に来られた方が、「銀座のママの本を出しませんか」と提案してくれました。
当初は、「銀座のママ図鑑」としてなるべく多くのママたちを取材しようと考えていましたが、東日本大震災によって方向を転換しました。超一流のママたちに絞って取材することで、銀座の良き時代を知ってもらい、銀座のクラブは何を目指しているのか、どこに向かっているのかを知ってもらうことにしました。
表舞台に出ないママも少なくないため、取材交渉が困難を極めたこともありました。しかし最終的には、私の想いに共感していただいた10人のママのインタビュー掲載が実現しました。
出版後、銀座でがんばっている若い女の子たちがだいぶ読んでくださっていると聞いています。
また、画一的にイメージしていた夜の銀座のイメージが変わったというお手紙をいただいたりしています。
是非、日本の繁栄に支えられ、また日本の繁栄を支えてきた銀座のクラブとその主(あるじ)であるママの本質を知っていただきたいと思います。

銀座の秘密

銀座の秘密――なぜこのクラブのママたちは、超一流であり続けるのか – すご腕女性10人の金言(中央公論新社)

「銀座のママ本」はさまざまありますが「超一流クラブの10人のママが登場」し「銀座のママがインタビュー」したのは初めて。 十人十色の苦境の乗り越え方や成功の極意、著名人たちの華やかな交遊録が詰まっています。

銀座の秘密
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