仕事に活きる禅の言葉 株式会社シマーズ代表取締役 禅トレプレナー協会代表理事 島津清彦氏

著者インタビュー
仕事に活きる禅の言葉
株式会社シマーズ代表取締役
禅トレプレナー協会代表理事
島津清彦氏(しまづ きよひこ)

執筆の動機

禅の言葉はビジネス・経営の本質に通じる ~起業と禅との出会いが重なって

以前より、いつか自分で書いた本を出版したいと思っていました。
私自身、本が好きで良く読んでいる方だと思っています。また、スターツ時代にも「社長ブログ」を書いていたり、書き物をすることも好きな性分です。
ただし、まだスターツにいたサラリーマン時代には「まあ、実際に出版できるようになるのは定年退職後かな」と考えていました。
ところが、昨年(2012年)の春に起業したことで、出版のタイミングが早まり、当初は私が強みとしてきた「若手のモチベーションアップ」をテーマにしたものを考えていました。
起業したことをきっかけに、これまでの自分のキャリアの棚卸しをし、強みや好きな分野、また自分の経営・マネジメントスタイルについて整理をしてみました。
そうすると「観察」→「傾聴」→「自己開示」→「信頼」→「実行」→「共感」→「調和」→「感謝」というシンプルな8ステップに落とし込むことが出来たのです。
これを周囲の人に話してみたところ、これは禅そのものの考え方だという指摘を多くの方から受けました。究極的には、般若心経の思想に合致していたのです。
これが、私とこの本のテーマになっている「禅」との出会いです。

禅との出会い
禅との出会い

このことがきっかけで、禅は世の中の真理やビジネスにおける人を動かすこと・経営することに通じるものがあるのではないかと考え、毎朝坐禅を実践する傍ら100冊を超える禅の書籍を読み漁りました。
そんな中で、ある方から青森の曹洞宗観音寺の前田憲良師を紹介してもらう機会がありました。確か、東京品川の喫茶店で初めてお目にかかったと記憶しています。その時、初対面にもかかわらず、私は直感だけで「得度(仏門入り)させてください」と師にお願いしてしまいました。師は最初びっくりした顔をされていましたが、少し考えてから「8月に青森はねぶたがありますから、その時にいらっしゃい。」とおっしゃってくださいました。
禅の言葉に「?啄同時(そったくどうじ)」という言葉があります。これは、卵の中からは雛が殻を破るためにコツコツとたたき、外からは親鳥がコツコツとたたいて、その機が上手く合った瞬間に雛が卵からかえることが出来るということです。私と師の出会いも、まさに?啄同時であったといえます。

セミナーの模様
セミナーの模様

師が約束してくださったとおり、私は昨年の8月に得度し、9月には「社団法人禅トレプレナー協会」を設立、10月には1回目のセミナーを開催することが出来ました。
禅の本質的な教えはビジネスや経営のヒントとして置き換えることが出来るという考えに共感、賛同してくれる方がたくさんいらっしゃり、複数の出版社からオファーをいただきました。その中でも、宗教コーナーではなく、ビジネスコーナーに並ぶ禅本という提案をしてくださったサンマーク出版さんから出版を決めました。
出版後、もともとお付き合いがあった方からは「普段明るくて元気、その上、若くして順調に出世をしてきた島津さんが、意外と苦労していることを知って安心した」という有難いやら複雑な気持ちになる感想もありましたが、「勇気・元気をもらった」「内容が濃いので、傍に置いて何度も繰り返して読みたい」という純粋に嬉しいものも数多く寄せられました。
変化のスピードがこれだけ激しく、また混迷の時代だからこそ、長い歴史の中で日本に根付いている禅や文化から私たちの拠りどころとなる本質を学び、普段の生活やビジネスに生かしていくことが、私たちが成長し、社会に貢献することになるのではないかと考え、この本がその一助となれば幸いです。

仕事に活きる禅の言葉

仕事に活きる禅の言葉(サンマーク出版)

スティーブ・ジョブズ氏や稲盛和夫氏も禅を学び、ビジネスで成功しています。「ZEN」で伝わるほど世界で普及している禅ですが、日本ではあまり普及しておらず、「ビジネス」と結びつける人はほとんどいません。しかし、「禅の言葉」にこそ、ビジネスにおいて最も大切なことが含まれているのです。

仕事に活きる禅の言葉
Pocket

Comments are closed