著者インタビュー
イヤなことは一切しない! 「一人一億」稼ぐ会社の鉄則
山本化学工業株式会社
代表取締役社長 山本富造氏(やまもと とみぞう)
執筆の動機
4度にわたる出版社からの提案にとうとう口説かれて
今回の出版社であるダイヤモンド社が「本を出しませんか」と提案してきたのが、今年の3月のこと。もともとビジネス本など出版するつもりは微塵もなかったので、その時は「興味はありません」とお断りした。しばらくすると、再び先方から出版の提案があった。前回1度断っているのになと思いながら、再度お断りした。
そうしたら3度目、またまた本を出しませんかと提案をしてきた。どういうつもりなんだろうと思いながらやっぱり3度目もお断りした。
さすがにもうこれで来ないだろうと思っていたところ、4回目の出版の誘いが来た。

しかし、出版社の担当者の話を聞いてみると、彼らは、他とは異なるユニークな企業本の企画の中で、北京オリンピック競泳用の水着・レーザーレーサー騒動のことも含めて是非当社を取り上げたいと言ってくれた。
特に来年はダイヤモンド社の創業100周年でもあることから、会社としてもユニークな取り組みとして大阪弁で書かれた本を出版してみたいと思っているという。 実は4回とも同じ担当者が、前回、前々回断られたことを忘れたかのように悪びれず連絡をよこしてきた。
しかし、担当者はもちろん以前のことを忘れている訳ではない。
かと言って単なる”ごり押し”や”お願い”で、しつこくしてくる訳でもない。
そこには、他社とは違う本を出したいという確固たるコンセプトがあり、購読者には定価以上の価値を提供したいというモノ作りの熱意が感じられた。
何度でも連絡してきながら、さらっと提案されるのも少し不思議な感じもした。
当社もメーカーとして物を世に出す以上は、価格の倍以上の価値をお客様に実感してもらいたい、価値あるものを世に広めたいという思いを持っている。
そこで、この本をつくる過程でその”価値”については妥協せずに言って欲しいということを担当者には伝え、引き受けることにしたのである。
それが今年の6月のことである。
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