著者インタビュー
勝つまでやめるな!
ハイローラー(カジノの高額VIPプレーヤー) 経営者
和田史久氏(わだ ふみひさ)
執筆の動機
僕の人生から何かを学び取って欲しいなんてエラそうなことは考えていない

「ハイローラー」とはカジノで一度に数千万~数億円という金額を使うVIPプレイヤーのことである。
僕は、このハイローラーとして約20年間ほぼ負けなしの唯一の日本人である。
日本ではカジノと言うとイカガワしいイメージがあるが、ビジネスパーソンならカジノは日本の新しい産業として20年近く国や各地方自治体などの行政も含めて議論されてきていることは知っていると思う。
つまり、カジノは世界的にはれっきとしたエンターテインメント産業として認められているのである。 僕が20年間ほぼ負けなしの日本で唯一のハイローラーという希少な存在であることから、メディア・エンターテインメント業界に関する研究や産学連携で実績のある金沢工業大学虎ノ門大学院(KIT)のセミナーで何回か講演を行ったことがある。
この内容がビジネスメディアで取り上げられたことで、7つの出版社から本を出しましょうとオファーをいただくことになった。
しかし、僕自身は表に出るような人間でないためずっとお断りしていたのだが、KITのセミナーに僕を招聘してくれた先生が強く出版を勧めてくださり、その先生が以前ご本を出されたサンマーク出版さんと勝手に話が進められてしまったのである。
先生には以前からお世話になっているし、乗りかかった船を断れなくなってしまったというのが出版の動機というより、実際の経緯である。
だから、僕はこの本で皆さんの“ため”になるようなことや教訓になることなどを書くつもりはない。というより、そんなことが書けるとも思っていない。
ただ、普通の人とは変わった人生と経験を知ってもらうことで、「この世の中には、面白い“おっちゃん”がおんねんな」と思ってもらえればいいのである。
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