代表者インタビュー
老舗に学ぶ企業改革成功の理由
森下仁丹株式会社
代表取締役社長 駒村純一氏(こまむら じゅんいち)
執筆の動機
創業120周年の社史として ~直近の全社経営改革に対する取り組みの記録
【Akipli編集部から】当サイトでは基本的に、経営者自身が自社または自分の人生について一人称で語っているものを取り上げている。
今回ご紹介する「老舗に学ぶ企業改革成功の理由」は、”取材協力”森下仁丹株式会社であり、当サイトの方針と趣きを若干異にする。
「仁丹」という商品や大礼服のロゴマークは、世代を問わず幅広い年齢層に認知されているブランドではないだろうか。年配の方なら懐かしいあの苦味と清涼感を、若い人でも商品は知らなくても看板やビル名くらいは耳にしたことがあるはずである。
しかし、残念ながら「仁丹」に対する多くの人のイメージは、前近代的なままストップしてしまっているのではないだろうか。実際に今から10年ほど前までは、経営自体もかつての勢いを無くし、次の成長の一手が打てないでいたのである。 その森下仁丹が、老舗ゆえのぬるま湯体質から脱却し、最先端技術企業へ生まれ変わろうとしている改革手法の数々は、”失われた20年”の中で元気をなくしている日本企業、日本のビジネスパーソンに大いなる示唆を与えるものである。
この本は、企業改革に大きなリーダーシップを発揮した駒村社長を中心に、マーケティング、技術開発、製造、営業、ブランディングまで、企業のバリューチェーン全方位から、階層的にもミドルから現場まで、多くの社員個人名を織り交ぜながら描かれている。

創業120週年を案内している
しかし、今回このような形での出版となったのは、森下仁丹が改革によって最先端技術企業として成長を遂げていることを120周年を機に広く世の中に知ってもらい、自社のブランディングとともに企業改革を目指す経営者・ビジネスパーソンの参考になればという想いがあったのではないかと思う。
リーダーシップを持って改革を断行したのは駒村社長であるが、この本は会社全体が変革していく痛みや苦しみ、その先の喜びを、敢えて第三者の目から客観的にかつ生々しく記録した社史になっている。
今回は、優れたリーダーシップを持って全社改革を断行した駒村社長にフォーカスを当て、その人となり・ビジネス美学についてお聞きした。
Comments are closed