プレゼンの達人Case2
移動中や外出先でお客様にばったり出会ったとき

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プレゼンの達人Case2
移動中や外出先でお客様にばったり出会ったとき

移動中や外出先でお客様にばったり出会ったとき

アポイントメントの時間に遅れそうで急いでいるときや、次の商談の考えごとをしながら歩いているときなどに、ばったりお客様に出会って慌てたことはありませんか?
遅刻しそうだと鬼の形相で突進していたり、考え事に夢中で自分の表情に意識が回っていなかったりしたところへ、お客様の方から声をかけられてバツの悪い思いをしたことがあるかもしれません。
そんなときにも、慌てず相手に失礼のないように、上級者ならその上好印象を残すコツをご紹介します。

事前に準備しておけること

「男は敷居をまたげば7人の敵あり」などと言いますが、「ビジネスパーソンは敷居をまたげば7人のお客様あり」という意識でいることが大事です。
忙しいときや慌てているときほど、いつも誰かが見ている、もしかしたら好きな人に会うかもしれないと思っておくのです。

移動中や外出先でお客様にばったり出会ったとき

ばったり会って気恥ずかしいのは、いつもお客様に見せている表情とは違う、余裕のない表情や、逆に全く緊張感のないだらしない顔だからではありませんか?
声をかけて下さるお客様はいいほうで、いつものあなたと違う、見てはいけないものを見てしまった!と思って、実は声をかけてもらえないケースも結構あるのです。
お客様は、あなたの知らないところで、普段のあなたとのイメージのギャップにがっかりされているかもしれません。
そこで、日頃から外出するときは、お客様に会うかもしれないという「期待感」を持つようにします。ここで大事なのは、「緊張感」ではないことです。現実的に、移動中まで常に緊張感を持ち続けることは難しいですし、むしろ期待感なら緊張感よりも生き生きした表情になります。
いつでもどこでも素敵な表情でいる人には、今度は自然に人が寄ってくる“気”が出るようになると思っています。

その場でとっさに対応するコツ

外出時は常に誰かに会うかもしれないという「期待感」を持っていれば、心に余裕ができます。
その上で、落ち着いてご挨拶すればよいのです。落ち着いてと言っても、もともと双方ともに予定していた訳ではありません。
短い時間ですが、次のステップでご挨拶してみてはいかがでしょうか。

移動中や外出先でお客様にばったり出会ったとき
  1. いったん、立ち止まる・・・どんなに急いでいても歩きながらではなく、足を止めることで敬意を表します。
  2. 名乗る・・・ご無沙汰していてもしていなくても、改めて自分の名前を名乗ることで、ご挨拶のセットポジションをつくります。
  3. 前回/先日のお礼・・・「先日はありがとうございました」「先日は、大変お世話になりました」
  4. 偶然にここで会えて嬉しいという気持ちを伝える・・・「また、こんなタイミングでお目にかかれて嬉しいです」
  5. これからのことに軽く触れる・・・「これからどちらに?」「どうぞお気をつけて」など、詮索にならない程度に。
  6. また次に会えることを楽しみにしている気持ちを伝える・・・「また、ご連絡させていただきます」「次回お目にかかれることを楽しみにしています」
  7. 目と頬をしっかり動かす・・・適度に目を見開いて、頬の筋肉も動かして、明るく、躍動感のある表情を心がけます。目と頬を動かせば、筋肉で上に引き上げられて自然と口角が上がり、顔全体で表情が出てきます。

ステップに分解すると大分長いようにみえますが、これでおそらく1分かからない程度だと思います。 ポイントは、これだけ短いご挨拶でも、きちんと立ち止まってすること。 さらに上級編として、出会った当日の夕方や夜に、今日の偶然の出会いについて嬉しかった気持ちを改めてメールすることで、お客様への印象はグッとアップします。

表情・ジェスチャーなど言葉以外でのコミュニケーション

立ち止まって挨拶することに加え、自分の進行方向に向いている身体を、お客様の方に向けます。
お客様にしっかり向き合うことが、相手に対する敬意を表すことになります。

ワンポイントアドバイス・・・「偶然出会えたことやお互い引き合うご縁に感謝」

どんなに急いでいても、偶然出会えたことやお互い引き合うご縁に感謝し、嬉しく思う心持ちを大事にしましょう。
ご挨拶といっても1分程度の時間です。「こんな急いでいる時なのに、しまった!」ではなく、「こんなところで、お目にかかれた!」と思うことです。
長い人生の時間の中で、このたった1分のご挨拶が、あなたの人生を大きく変えるポイントになるかもしれません。極端な場合、その後に待っていた大きな事故から免れることができたというケースもあるかもしれません。
人と人との出会いは、「縁」です。その時は偶然と思われた出会いも、後になって振り返れば、その時、出会うべくして出会ったと思えることが多いものです。つまり、ご縁は偶然であり必然でもあるのです。
ご縁や偶然の出会いに感謝できる人は、また新しい出会いを呼び込むことが出来るでしょう。わずかな時間でも、人と人との触れ合いを大事にする積み重ねが、少しずつ、しかし着実に自分の人生にとってかけがえのない人脈という財産を増やしていくことになるのです。


アキポリ編集部より

ビジネスシーンにおいて、プレゼンテーション力が重要なテーマであることは、誰しも認識していることと思います。 過去を振り返ると、誰でも一度は、プレゼンで大失敗の経験や忘れたくなるほど嫌な思い出が残っているはずです。 一方で、事前準備不足や本番での極度の緊張など、失敗の理由はわかっていても、あまり思い出したくないのも事実です。 また、緊張や失敗の理由を、自分以外の外的要因-例えば、マイクやPCなどの機器の不具合、部屋や会場などの環境、お客様や聴衆のレベル-のせいなどにしたくなる心理もわからなくはありません。 そのために、自分にとってプレゼンテーション力は重要なテーマであるはずなのに、振り振り返りやレビューのしづらい心理的理由が大きく影響し、自己成長が難しいテーマになってしまっています。

もうひとつ、プレゼンテーションが難しい理由として、単に、“言葉”や“意味”伝えるということではなく、お客様や聴衆に対して、こちらの“想い”や相手にとっての“価値”を伝えることがプレゼンテーションの目的であることがあげられます。 会社や自分、あるいは商品やサービスについて説明することを、プレゼンテーションとは言いません。自分の会社や自分とお付き合いいただくと、あるいはこの商品やサービスを利用していただくと、相手にとってどのような価値があるのかをイメージできる=メッセージが伝わることが「プレゼンテーション」なのです。

一概に「プレゼンテーション」と言っても、大きなプレゼンから小さなプレゼン、重要なプレゼンプレゼンからそれほどでもないプレゼン、一発勝負のプレゼンからやり直しがきくプレゼンとシチュエーションによって様々です。 シチュエーションの要素を、右図の回数×質×量の3つでとらえると、究極のシチュエーションは、やり直しがきかない一発勝負(回数)×重要な人に向けて発表する(質)×聴衆が多い(量)場合と言えます。

アキポリ編集部では、究極のプレゼンの達人といえば、本番一回のみとったシビアな状況で、重要な人も含めて、多くの聴衆・視聴者にメッセージを伝えることが求められるアナウンサーやキャスターではないかと考えました。 テレビなどの華やかな場は、通常多くのビジネスとは対極にあるように思われがちです。しかし、むしろ、生本番のみ、数字(視聴率)による評価、不特定も含めた多くの人へのメッセージ伝達、生業ゆえに厳しい自己レビューの繰り返しといった環境において、プロフェッショナルとして生き抜いてきた人に、ビジネスの場でも活用できる極意が隠されているのではないかと考えています。

また、プレゼンテーションでは、自己演出も重要です。自己演出とは、相手にメッセージを伝えるために必要な要素-言葉以外に立ち居振る舞い、表情、仕草など-をその場に合わせていかに効果的に自分を演出できるかということです。アドリブもその一つといってもいいかもしれません。 自己演出やアドリブといえば、やはりアナウンサーやキャスターの方にとって、多くの経験の中によって磨き抜かれた技を持っている得意分野と言えるでしょう。

そこで、今回は、女性スポーツキャスターの第一人者である出光ケイさんにご登場いただき、フォーマルな場に限らず、ビジネスにおける様々なシーンでのプレゼン・自己演出の極意やヒントをご紹介いただきます。

アキポリ推薦 プレゼンの達人 出光ケイ氏

出光ケイ氏

TBSテレビに日本初の女性スポーツキャスターとして起用、その後もスポーツジャーナリスト、テレビリポーターとして多方面で活躍。

主なレギュラー番組実績
■TV 「JNNスポーツチャンネル」「ビッグモーニング」(TBS系) 「ルックルックこんにちは」「ザ・ワイド」(NNN系)「あなたの知らない日本」(ANB系)、「オープニングベル」(TX系)、 「サンデー11しが」(びわこ放送)、「ナイト・イン・ナイト」(ABC)「桂三枝のスポーツマガジン」(MBS)
■ラジオ 「我が人生に乾杯」(NHK第一)、「サタデー・グリニッシュエアー」(T-FM)、「ジョイフルモーニング」(ニッポン放送)、 「ラジオ面白夕刊」(ラジオ日本)

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