アルプス電気株式会社 専務取締役 管理本部長 米谷信彦氏

トップインタビュー
アルプス電気株式会社
専務取締役 管理本部長
米谷信彦氏(こめや のぶひこ)

アルプス電気製品は私たちの身近なところで活躍しています。車やスマートフォン、家電製品などの”スイッチ・通信・センサ”の多くにアルプス電気の製品が使われていることはご存知でしょうか。
アルプス電気は、電子部品メーカーとして国内だけでなく海外からも高い評価を得ているグローバル部品メーカーです。独自技術で国内外で勝負し続ける姿勢は、まさに社員一人ひとりの「部品屋」のプライドから成り立つものではないでしょうか。
アルプス電気の人事トップのお立場である米谷専務に、グローバル部品メーカーとしての人財のあり方について語っていただきました。

ビジネスポリシー ~企業として大事にしていること

お客様の喜ぶ顔が見たい

美しい電子部品を究め、新しい価値を提供
美しい電子部品を究め、新しい価値を提供

当社の製品は部品ですので、そのままでは成り立ちません。どこかに組み込まれて初めて、人の役に立つものです。 したがって、当社の顧客満足度は、エンドユーザーの満足度では単純に測れないのです。
では、当社の直接のお客様はどこかといえば、セットメーカーや車メーカーということになります。取引先メーカーのお客様に喜んでもらうこと、お客様から依頼を受けたことが形になることが一番大事なのです。
メーカーであるお客様の満足に応えるためには、まず技術力ありきということになります。少し語弊があるかもしれませんが、儲かっているかいないかはその次だともいえるのです。

話は変わりますが、高度経済成長期の70年代にはじまり、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」といわれた80年代にかけては、部品メーカーである私たちは、完成品メーカーであるお客様についていけばよった時代だったといえます。
ところが、90年の後半から2000年に入ると、最強といわれていた日本企業が次々と海外企業に負けるようになりました。同時に、日本国内の市場もだんだんと縮小してきます。そこでこれからは、「海外のお客様にいかに喜んでもらうか」ということが重要になってきました。
また、もうひとつの変化は、「お客様の方から提案を求められるようになった」ということがあります。

お客様が日本企業であれ海外企業であれ、「お客様が喜んでくださること」「お客様の喜んでいる顔が見たい」というのは当社のポリシーであり、目標は一緒です。
むしろ海外のお客様の方がイエス・ノーがはっきりしているので、わかりやすいともいえます。また、部品メーカーを単なるサプライヤーとしてではなく、強力なビジネスパートナーとしての関係を求めてくるケースも多くあります。
ビジネスパートナーとしてお付き合いさせていただくためには、これも国内外のお客様に限らず、技術力と提案力で応えていく必要があると考えています。

2010年4月竣工の新本社は建築環境総合性評価システム「CASBEE」最高のSクラス
2010年4月竣工の新本社は建築環境総合性
評価システム「CASBEE」最高のSクラス

当社は、もともとラジオやテレビ用の部品の生産からスタートし、技術を究め、高い性能と品質の部品で差別化してきました。ところが、昨今の民生品はコモディティ化が進み、技術にも標準化が求められるようになってきています。そのため、当社独自の技術や新しい提案が通用しなくなった時期には、苦しみました。
そこでこの10年は、比較的当社の独自技術が強みとなる車載市場の方へ、事業の軸をシフトしてきました。 お客様の産業構造や当社の製品構造の変化にどのように対応していくか、ここが一番の苦労のしどころでしたが、厳しい環境の中で当社が生き残っていくために試行錯誤を繰り返しながら、何とか乗り切ってきたといえます。

Pocket

Comments are closed